こんにちは。
駐在サラリーマン@米国です。
今回は、つい先週5/20にプレスリリースで新サービスのローンチを発表したShopify Inc.(NYSE:SHOP)(TSX:SHOP)について紹介します。
Shopify Inc.(NYSE:SHOP)(TSX:SHOP)とは?
Shopify Inc.(NYSE:SHOP)(TSX:SHOP)はカナダ、オタワにHWを置く、Eコマースサイト構築プラットフォームを提供している企業です。創業は2004年です。
(会社HPより)
自社専用のEコマースサイトを、当時(2004年ですからね・・・)のEコマースサイト作成サービスを使って作ろうとしたらしいのですが、サービスがダメすぎて自ら1からEコマースサイトを作ったのがきっかけらしいです。
(創業はプログラミングが当時からできたみたいです。)
その後、既存Eコマースサイト作成サービスがひどい代物なので、自らEコマースサイト構築プラットフォームを創り上げるに至ったようです。
一番の特徴は、決済、マーケティング(SEO)、在庫管理、物流といったEコマースで必要な各機能を全てShopify Inc.(NYSE:SHOP)(TSX:SHOP)のプラットフォーム1つで完結できるという点です。
これまでですと、決済はXX社のプロダクト、マーケティングは別でXXをうって、といった形であったと思います。ユーザー視点からするとかなり便利ですよね。しかも多言語機能をそろえているので、これまでハードルが高かった越境ECサイトの構築もかなりハードルが下がります。
Shopify Inc.(NYSE:SHOP)(TSX:SHOP)のプロダクトやサービスに対する内容は、こちらの記事が網羅していると思います。
Shopify Inc.(NYSE:SHOP)(TSX:SHOP)の近況
Shopify Inc.(NYSE:SHOP)(TSX:SHOP)は巷では、「次のAmazon」と言われている会社で、その異名に負けず劣らずの事業成績です。
Eコマース売上の米国マーケットシェアは5.9%でAmazonに次ぐ2位に位置し(Amazonは37.3%と結構な差ですが、eBay(5.7%)やWalmart(4.7%)を追い抜いています)、2020年第一四半期の売上は、前年同期比で+47%の成長となっています。
過去数年遡ってみると、2019年売上は+47%成長、2018年は+59%成長と急速な右肩上がりの成長率です。
売上の内容も、4割程はサブスクリプション費からの売上なので安定的に積みあがっていきます(前年同期比で+34%成長)。これは事業経営上の大きな強みで投資家に安心感を与えてくれます。
つい先日の新サービスについてですが、Shopify Inc.(NYSE:SHOP)(TSX:SHOP)は、Shopify Balanceという決済アカウントを導入するようです。
これまでも決済サービスは提供しているものの、決済アカウント自体は既存の金融サービス(XX銀行といった具合)を使っていました。
それが、Shopify Balanceを開設することで、Fintechを活用し、キャッシュフロー、請求書、経費の記録まで行い、Shopify Balanceが発行するカードを使用して、実際に市中でお買い物したり、ATMで現金引落をしたりできるという優れものです。(カード使用毎にポイントもつくようです。笑)
また、顧客それぞれの商流や商慣習に合わせるために、売掛購入、ローカル配送、フルフィルメントサービスといったサービスも今後ローンチしていく予定です。
Shopify Inc.(NYSE:SHOP)(TSX:SHOP)の、グローバルからグローカルへフォーカスするきめ細やかな流れは、今後もより多くの顧客の心をつかむことでしょう。
Eコマースサイト(特に越境ECサイト)起ち上げ経験がある人であれば、恐らく、Shopify Inc.(NYSE:SHOP)(TSX:SHOP)が提供しているサービス内容のすごさ、革新性に気づいてもらえると思います。
(因みに、小生は越境ECサイト構築プロジェクトの事業開発統括をしていたことがあります。笑)
Shopify Inc.(NYSE:SHOP)(TSX:SHOP)が「次のAmazon」と言われているのも納得の事業内容です。
Shopify Inc.(NYSE:SHOP)(TSX:SHOP)は投資すべきか?
Shopify Inc.(NYSE:SHOP)(TSX:SHOP)は「買いは保留するが、注視すべき銘柄」と思います。
と言うのは、コロナ禍によるポストコロナ時代予想(オンラインショッピングがメインになる)の影響から、この2ヵ月程度で株価は約1.8倍に跳ねており、実際に、アナリストの中では、バリュエーションに比して売上はまだ少ない(=つまり、現在はオーバーバリュー)という意見があります。
Shopify Inc.(NYSE:SHOP)(TSX:SHOP)が提供している既存サービス、新サービスの売上の動向を見極めつつ、株価が適正である、より上を狙えると判断できるまでは保留でいいと思っています。
ポストコロナ時代の生活スタイルの変化は確かにShopify Inc.(NYSE:SHOP)(TSX:SHOP)にとって追い風ではあり、この分野でのリーディングカンパニーの地位を確保しています。
ただ、ポストコロナ時代が今後どういった形になっていくのか、まだ予測が立ちませんし、一方で、Shopify Inc.(NYSE:SHOP)(TSX:SHOP)の株価はポストコロナ時代を(投資家が勝手に予想して)織り込んでいます。
小生は、Shopify Inc.(NYSE:SHOP)(TSX:SHOP)に興味があるものの、もう少しだけ動向を注視したいと思っています。
【Shopify Inc.(NYSE:SHOP)(TSX:SHOP):トレンド】
2020年3月から急速に跳ねているのが確認できます。
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