こんにちは。
不動産関連記事はあまり需要がないなぁ、と感じている駐在サラリーマン@米国です。
今回は、ナスダック100指数の3倍の値動きとなるように組成されたという最強であり最恐のETF、TQQQ(PROSHARES TRUST ULTRAPRO QQQ USD)について紹介します。
TQQQとは?
TQQQは、ProShares社が組成している、ナスダック100指数に連動するETFです。ナスダック指数100のデイリーリターンの3倍となるよう設計されいますので、一日で指数が1%動けば、TQQは3%動くというETFです。
基本情報は以下になります。
(Bloombergを参考に筆者作成)
経費率の高さ(殆どのETF経費率は0.20%程度)は気になりますが、レバレッジをかけるためのオプションの活用、デイリーリバランス等、通常のETFよりもコストがかかることは想像できます。
【TQQQ:過去全期間での投資リターン】
ただ、残念ですが、TQQQの取り扱いは日本の証券会社ですと、あのマネックス証券ですら取扱いしておらず、サクソバンク証券のみ唯一取扱いをしておりました。
TQQQ構成銘柄
TQQQ構成銘柄は以下になります。
3/31日発行のファクトシートから比較しても、随分と銘柄構成比率が変わっています(3/31時点だとMSFT、AAPLそれぞれ11%超えてました)。
【TQQQ構成銘柄】
(screener.fidelity.comより)
比較としてQQQ(INVESCO QQQ TRUST UNIT SER 1)の構成銘柄も掲載しておきます。
【QQQ構成銘柄】
(screener.fidelity.comより)
TQQQ株価推移分析
レバレッジ型ETFは株価推移が激しく、期間の区切り方によってはレバ無しETFを下回ることがあります。
以下、レバ無し類似銘柄との比較です。
見た通り、短期で区切れば区切るだけレバ無しETFに劣後しています。これは明らかにコロナ禍の影響から市況のボラティリティが増したこと、その結果デイリーリバランスがマイナスに働いていることを表しています。
【3か月株価比較】
青線=TQQQ 赤線=QQQ 緑線=S&P500
【6か月株価比較】
青線=TQQQ 赤線=QQQ 緑線=S&P500
【1年株価比較】
青線=TQQQ 赤線=QQQ 緑線=S&P500
【5年株価比較】
青線=TQQQ 赤線=QQQ 緑線=S&P500
TQQQ投資考察
TQQQのリターンはやはり投資家にとって魅力的にうつります。
ただ、相応のリスクはあるため、それらを把握し自身のリスク許容度と照らし合わせた上で投資を行うべきです。
※人は自分が見たい・聞きたい情報を無意識的に取捨選択する傾向があるということを意識すべきです。
例えば、リスクとしては高い経費率、デイリーリバランスを行うことの複利効果(そのおかげでリターンも高くなるのですが、諸刃の剣です)があります。
2018年2月5日にボラティリティが急上昇した際には、一日で85%下落し、翌日には93%まで拡大しました。
ですので、このETFはあくまで順張り相場でのみ用いるべきで、昨今の高いボラティリティ環境で、市場の方向性も定まらない状況ではリスクが高いです。
ただ、コロナ禍の影響から確かに株価が下がり、またナスダック市場は堅調であることを考慮すると、それでも投資(というか投機)に踏み切るというのも考え方として理解できます。
その場合、使用する予定のある資金を投入することはおススメしません。あくまで、余裕資金の一部を回す程度に留めるべき銘柄です。
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