こんにちは。
なんだかんだで入金力がカギだよね、と最近感じている駐在サラリーマン@米国です。
今回も、最強であり最恐のレバレッジETF、TECL(DIREXION SHARES ETF TRUST TECHNOLOGY BULL 3X SHS)について紹介します。
前回はTQQQ(高成長株クラスタの大好物ETF、QQQを更にパワーアップさせたレバレッジETF)について紹介しましたが、日本で取扱っている証券会社が少ないのがネックでした。今回のTECLは、主要ネット証券会社でも取り扱いがあります!
(日本の証券会社は、競合が扱いを開始すると、横並びで似たような時期に取扱い開始する傾向がありますね。。日本的というかなんというか。。)
TECLとは?
TECLは、米国の株価指数S&P500を構成する銘柄のうち情報技術セクターに分類される銘柄の値動きの3倍の投資成果を目指すレバレッジ型の米国ETFです。Direxion社が組成しています。
基本情報は以下になります。
(Bloombergを参考に筆者作成)
経費率の高さ(殆どのETF経費率は0.20%程度)は気になりますが、レバレッジをかけるためのオプションの活用、デイリーリバランス等、通常のETFよりもコストがかかることは想像できます。
【TECL:過去全期間での投資リターン】
TECL構成銘柄
TECL構成銘柄は以下になります。
【TECL構成銘柄】
(screener.fidelity.comより)
比較としてVGT(Vanguard Information Technology ETF)の構成銘柄も掲載しておきます。
【VGT構成銘柄】
(screener.fidelity.comより)
TECL株価推移分析
レバレッジ型ETFは株価推移が激しく、期間の区切り方によってはレバ無しETFを下回ることがあります。
以下、レバ無し類似銘柄との比較です。
見た通り、短期で区切れば区切るだけレバ無しETFに劣後しています。これは明らかにコロナ禍の影響から市況のボラティリティが増したこと、その結果デイリーリバランスがマイナスに働いていることを表しています。
レバ無しETFは全パターン期間においてS&P500は上回っていますが、TECLはS&P500に劣ることがあります。
一方で、コロナ禍前の2019年~2020年2月までは、大きくパフォーマンスを伸ばしています。
【3か月株価比較】
青線=TECL 赤線=VGT 緑線=S&P500
【6か月株価比較】
青線=TECL 赤線=VGT 緑線=S&P500
【1年株価比較】
青線=TECL 赤線=VGT 緑線=S&P500
【5年株価比較】
青線=TECL 赤線=VGT 緑線=S&P500
TECL投資考察
TQQQと同様に、TECLのリターンはやはり投資家にとって魅力的にうつります。
TECLのリスク要因としては、高い経費率、デイリーリバランスを行うことの複利効果(そのおかげでリターンも高くなるのですが、諸刃の剣です)があります。
そもそも、こうしたレバレッジ型ETFは、一日のリターンを連動する指数の3倍になるように設計されているため、長期投資向けな商品ではないです。過去のパフォーマンスをみたときに右肩上がりになっているのは、単に情報技術銘柄が右肩上がりだからというだけであり、ETFとしての将来の価格下落に対するリスクヘッジという観点では脆弱です。
ですので、このETFはあくまで順張り相場でのみ用いるべきで、昨今の高いボラティリティ環境で、市場の方向性も定まらない状況ではリスクが高いです。
ただ、コロナ禍の影響から確かに株価が下がり、また情報技術銘柄は堅調であることを考慮すると、それでも投資(というか投機)に踏み切るというのも考え方として理解できます。
その場合、使用する予定のある資金を投入することはおススメしません。あくまで、余裕資金の一部を回す程度に留めるべき銘柄です。
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