クラウド市場解剖シリーズ② ~クラウド市場のセグメント別考察~

クラウド
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こんにちは!

駐在サラリーマン@米国です。

 

今回は、クラウド市場解剖シリーズの第二回、クラウド市場をセグメント別に考察します。

各セグメントの売上高(売上高予想)を基準に、各セグメントがクラウド市場に占める割合、各セグメントを占める個別企業のマーケットシェアを紹介し、そこから私なりの考察を述べたいと思います。

IaaS

IaaSの2019年売上高は403億ドルで、全体に占める割合は18%弱でした。

売上高予想(~2022年)に基づいて計算すると、今後の年平均成長率は20%強、25%未満という数値となっています。

 

IaaSの売上高を占める各企業のシェアは、Amazon(47.8%)、Microsoft社(15.5%)、Alibaba (7.7%)、Google(4.0%)、IBM(1.8%)となっています。

PaaS

PaaSの2019年売上高は322億ドルで、全体に占める割合は14%強でした。

売上高予想(~2022年)に基づいて計算すると、今後の年平均成長率は20%強、23%未満という数値となっています。

 

IaaS事業、PaaS事業の売上を混在させて売上報告をしている企業(マイクロソフト社等)もあるため、調査した限りですと、PaaS事業のみの各企業マーケットシェア情報は見つからず、IaaS事業、PaaS事業合わせた場合のマーケットシェア情報しか見つかりませんでした。

IaaS事業、PaaS事業を併せて考えた場合でも、IaaS事業と同様、上述の5社による寡占状態は変わらないようです。

SaaS

SaaSの2019年売上高は995億ドルで、全体に占める割合は44%弱でした。

売上高予想(~2022年)に基づいて計算すると、今後の年平均成長率は14%強、18%未満という数値となり、元々の売上規模が大きいことからか、予想年平均成長率は鈍化しています。

 

主要なSaaSベンダーが占めるマーケットシェアは、Microsoft(16%強)、Salesforce(11%強)、Adobe(10%弱)、SAP(6%強)、Oracle(6%強)となっており、Cisco、Google、IBM、ServiceNowがそれに続く格好です。

共通して言えるのは、これらSaaSベンダーの年平均成長率はどれも20%超え、中には40%近い年平均成長率を叩き出している企業(SAP)もあります。

 

SaaSを取り入れたビジネスモデル別の割合としては、以下の図がよく表しているため、そのまま引用します。

(引用:spiceworks.com「Adoption Rate of Applications Fully Run in Public Cloud (2019)」)

BPaaS

BPaaSの2019年売上高は437億ドル(思ってたよりも結構大きい・・)で、全体に占める割合は19%強となりSaaSに次いで2番目となります。

売上高予想(~2022年)に基づいて計算すると、今後の年平均成長率は7%程度いう数値となり、予想年平均成長率は他セグメントと比べそれほど鋭角ではありません。

 

BPaaSの売上高を占める各企業のシェア情報は、残念ながら見つけることができませんでした。ただ主要な企業としては、Cognizant Technologies(米)、IBM(米)、Capgemini(仏)、Oracle(米)、CSC(米)、SAP(独)、Fujitsu Limited(日)、Wipro(印)、Genpact(米)、Accenture(米 *登記は愛(アイルランド))です。

情報セキュリティサービス

クラウド市場向け情報セキュリティサービスの2019年売上高は120億ドルで、全体に占める割合は5%強です。

売上高予想(~2022年)に基づいて計算すると、今後の年平均成長率は12~15%程度となっています。

 

純粋なクラウド市場向け情報セキュリティサービスという切り口ですと、残念ながら、それに該当するマーケットシェア情報は見つけられませんでした。

 

ただ、エンドポイントセキュリティ(携帯やPCといった端末の情報セキュリティで、クラウド市場向け情報セキュリティサービスも含む模様)のマーケットシェア情報によると、トップシェアはTrend Micro(米で創業、その後東京へ本社移転)が1/4を占め、そこからSymantec Endpoint Protection、McAfee VirusScanが10%強、投資家界隈に有名なCrowdstrikeは2%強となっています。

考察

今回は主にクラウド市場について解説している記事(英語、日本語)や、パブリックに公開しているデータサービスを活用して各セグメント毎に分析しました。

各セグメント毎に、クラウド市場の中での割合や、予測年平均成長率、マーケットシェアをみることにより、かなり巨大なクラウド市場の中身が少しだけ垣間見た気がします。

クラウド市場内での割合が大きく、予測年平均成長率が高い企業にはAmazonやMicrosoftといった大企業ばかりがならんでいます。そうした大企業の特性として、短期間で株価が跳ね上がったりはしづらいという点があります。

 

一方で、クラウド市場の特性として、サブスクモデルによる収益予想が立てやすい点、スケールメリットが活かせる点や、マクロトレンド的にも確実に右肩上がり(Amazon Web ServiceのCEO曰く、「今後10年にわたってクラウド市場は現在の33倍に膨れ上がる」という言葉があるくらいです)な点等、長期投資を考えた時に好材料だらけです。

そのことから、クラウド銘柄には定期的に積み立てのような形で買いましていくことはかなり有効な資産形成手段と考えます(具体的な銘柄分析は、後日別記事にします)。

 

今回、色々な記事を読み込んで感じたのですが、記載されている数値に正直ばらつきが散見されます。こうしたばらつきは、数値に切り分け方や解釈の違いが生じているから発生しており、こうした定義の揺れやばらつきを修正し、きちんと比較するためには、セグメントを絞って、その中から主要な企業を抽出した上で、各社の財務諸表を読み込むしかないなと思いました。

 

それでは、皆様がよい投資ができますよう願ってます!!

 

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